Traceroute の仕組み(そして推測せずに読み解く方法)
Traceroute はパケットが通る 経路 を表示します。

要点
- 中間ホップのタイムアウトは一般的で、常に問題とは限りません。
- レイテンシがどこで上がり、その後も 高いまま かを見ます。
- 異なるネットワークで traceroute を比較して問題を切り分けます。

Traceroute が測るもの(経路であって「速度」ではない)
Traceroute は TTL(time-to-live)を増やしながらパケットを送って、経路上のルーターに応答させます。 これにより次が分かります: - ホップの並び - 各ホップまでの概算往復時間
帯域幅を直接測るものではありません。
ホップがタイムアウトする理由(そして正常な場合がある理由)
多くのルーターは: - ICMP 応答をレート制限する - traceroute トラフィックの優先度を下げる - 探測への返信を落としても、実トラフィックは正常に転送する
そのため、あるホップで * * * が見えても自動的に障害とは限りません。
たいてい重要になるパターン
次のパターンのほうが重要です: - ホップ N でレイテンシが跳ね上がり、その後のすべてのホップで 高いまま 続く。 - ホップ N でパケット損失が出て、宛先まで 継続 する。
損失が中間の 1 ホップだけで、後続ホップが正常なら、そのホップが探測を無視しているだけかもしれません。
よくある用途
- 「ゲームサーバーへの接続がラグい。」
- 「自分の ISP からだとサイトが遅い/見られない。」
- 「モバイルでは動くのに自宅回線では動かない。」
Traceroute は問題がどこにあるかの切り分けに役立ちます: - ローカルネットワーク - ISP 境界 - 中継トランジット - 宛先ネットワーク
Traceroute の比較(いちばん役に立つコツ)
次から traceroute を実行します: - 自宅 Wi-Fi - モバイルホットスポット -(任意)VPN
経路が変わって性能が改善するなら、問題は端末ではなくルーティング/ピアリングの可能性が高いです。
Traceroute を安全に共有する
Traceroute は次を明らかにすることがあります: - おおまかな ISP のルーティング - 一部構成での内部 IP
公開共有する場合: - 機密性のある識別子が含まれるなら、プライベート/内部ホップを削除する - 個人の身元と結びつく完全なトレースを公開しない
実システムでの実務的な意味
traceroute で問題のあるホップや宛先 IP が見えたら、IPVerdict で次を理解できます: - そのホップを所有する組織/ASN はどこか - それがトランジット/ホスティング基盤っぽいか
サポート報告に役立ちます: - 「問題はトラフィックが ASN X に入ったあたりから始まる」(高レベル)
よくある誤解
Q1:タイムアウトがあるのにサイトは動くのはなぜ? ルーターは探測への応答を拒否しても、トラフィックは転送できます。
Q2:Traceroute で障害箇所を証明できますか? 開始点の示唆にはなりますが、常に決定的ではありません。
Q3:宛先 IP が昨日と違うのはなぜ? CDN、anycast、負荷分散でエンドポイントが変わることがあります。
Q4:ホップ数が多いほど悪いのですか? 必ずしもそうではありません。ホップ数は性能と直結しません。
Q5:適当な宛先に traceroute していいですか? トラブルシューティング対象に限り、無差別にスキャンしないでください。

制限事項
- 一部ネットワークは traceroute の探測をブロックします。
- 経路は時間とともに変わることがあります(ルーティング変更)。
- ドメインへの traceroute はオリジンではなく CDN エッジに当たる場合があります。
免責事項
本ガイドの情報は教育および診断目的で提供されます。ネットワークの挙動は環境、設定、データソースにより異なるため、結果は決定的な証拠ではなく参考情報として扱ってください。
結論
これらの基礎を理解すると、ネットワークのシグナルをより自信を持って解釈でき、誤った前提を減らしてトラブルシューティングできます。